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CEATEC 2017 これは欲しい。パナソニックのカロリー測定器、カシオの2.5Dプリンター、そしてロームのコントローラー


CEATECの会場で見つけた個人的に欲しいモノを3つ紹介します。
それぞれ「モノとしても工夫されているところ」がミソです。
■パナソニックのカロリー測定器
fitbitをはじめとする健康測定ギア。
歩数、消費カロリー、睡眠時間、心拍数などがグラフ化されます。
健康のビジュアル化という意味では重宝なギアで、自分の状態が数値化されます。

しかし、このまとめられた健康の数値にも問題あります。
それは、摂取カロリーの問題。端的に言うと、貴方は本日何カロリー摂取し、三大栄養素はどの位の割合で摂取していますか?
ということです。
これが分かりづらい。まず大体、料理の重さなどは計りません。レシピに肉:100gとあって、冷蔵庫に肉 120gあったら使ってしまいますよね。こんなことから始まって、料理の中身を突き詰めて行くと、訳がわからなくなります。

このため、よく取られるのが、「○○1人前 ××カロリー」をリストから探し出す方法。
しかし、簡単なリストだと食べた料理が載っていないことがありますし、充実したリストだと探し出せないこともあります。
その上、居酒屋で飲んでいると、何をツマミに食べたかを忘れたり、分量を忘れたり、・・・。
インプットに5分以上掛かると、続ける気力がなくなります。

兎に角、摂取カロリーインプットは、健康記録データーの鬼門です。

テーブルの上に置いて使うのが今のタイプ


 
今回、パナソニックが開発したカロリー測定器は、出来上がった料理に遠赤外線を当てて、3大栄養素(タンパク質、糖質、脂質)の分量(割合)を感知する方法を取ります。
それに料理の量をかけ算して、算出する方法を取ります。

予め皿の重さを計っていなければならない。誤差は最大20%とか、いろいろなエクスキューズが付きますが、今まで民生用としてはなかったものですから、スゲーと思いました。

安ければ、欲しいです。

中に料理を入れて測定。ただし、皿は予め計っておく必要がある。


しかし、リファインして欲しいのも事実です。
いろいろありますが、置き場所です。日本はビルトインの調理家電が少ないため、設置スペースがありません。
そう言う意味では、同じ様に電磁波系を使う、オーブンレンジとの一体化を望みますね。
一体化させると、少なくとも筐体分はコストを減らすことができる。

しかも、今後はIoT化はマストですから、データーも直ぐネット上に上げることができ、個人の健康データーに組み込むことができます。ここは、一つ頑張って、商品化して欲しいと思います。

 
■カシオの「2.5Dプリンター 『Mofrel』」
3Dプリンターは、現在の産業に欠くことができないモノとなってきました。

自分の思った通りにモノを作ることができるので、義手など自分の体にカスタマイズしなければならないモノ等を作ることができます。「Society 5.0」でも必要技術(製品)とされています。

今年、カシオは、この3Dと2Dの間、シートの表面加工をする2.5Dプリントシステム「Mofrel(モフレル)」の展示をしていました。これは、PAPER基材、もしくはPET基材で作られたデジタルシシートに、エンボスなどの表面加工と印刷を同時にこなすプリンターですが、そのレベルがスゴい。

タタミなどは手触りそのままです。印刷の風合いで違うことが分かりますが、触っただけだと分からないレベル。
いやー、恐れ入りましたという感じです。

 
■ロームの「メカモジェスチャーコントローラー」
「メカモ」は動物の特徴的な動きを取り入れたメカ。
1970年代に学研から発売されました。
当初は、いろいろな動物の動きが再現されていました。私が買ったのは「カメ」。家にいるカメと比較してやろうと言う考えでしたが、ロボットなので、首が伸びたりはしない。ひたすらスローペースで歩くだけで、失敗した買い物だったと思ったことを今でも覚えています。

逆に言うと、独特な動きをするモノは面白く、「大人の科学」でリバイバルされたのは、横歩きの「クラブ(蟹)」、尺取り虫の動きを取り入れた「インチウォーム」、ムカデの動き(今ならダンゴムシでしょうかね)を取り入れた「センチスピード」です。

これにBluetoothのリモコンを付け、自在に動かそうと言うのが、ロームの試みです。
 
第一次世界大戦のマークI戦車の恰好をしたコントローラーで動かすのですが、私の前の被験者が、コントローラーを壊したため、大ざっぱな感じですが動かしてみました。

コントローラー。


かなりイイ感じに動くのですが、コントローラーが大過ぎます。
また今、スティックで左右、回転の制御をしているのですが、一層のこと、「野球ボールに組み込んでもらえないかなあー」と思いました。ボールを鷲掴みにして手首の返しだけで、動かすわけです。
これだと、子どもでも大丈夫。

ロームは、中のデバイスを作るメーカーですから、関係ないと言えば、関係ないのですが・・・。

 
デバイスメーカーが考える用途の方が、実際に使われているメカより素敵というのは、よくある話です。

ロームの空飛ぶ折り紙


少ないながらも、CEATECの見所でした。

2017年10月6日

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