新製品

パナソニックの『共働き家庭の三種の神器』の第一印象。
ロボット掃除機編


100周年を迎えたパナソニック。やはり、スゴいと思ってしまいます。
今年の夏の新製品発表会の中で、今後の100年への考え方が述べられ、新製品のお披露目がありました。
感心したり、それは違うと思いながらの一幕でしたが、レポートしたいと思います。
■前を向いて話す
今回、前で話をされたのは、パナソニックの常務執行役員 コンシューマーマーケティング担当の中島幸男氏、執行役員 コンシューマーマーケティング ジャパン本部 本部長の河野明氏。直立不動に姿勢を正し、まっすぐ前を向いて話すのは、原稿を読み上げるのを旨とし、下を見ながら話す日本人としては異例なこと。彼等の熱が伝わってきました。

パナソニック 常務執行役員
コンシューマーマーケティング担当 中島幸男氏


 
■水道哲学の今
『水道哲学』は創業者 松下幸之助の根幹をなす思想です。「全国民がその利を得られる水道のように、安くていい製品を世に出すことにより、暮らしを少しでも豊かにする。」ということです。

日本の金儲けのみに奔走する経営陣などは、爪の垢を煎じて飲んで欲しいくらいの言葉です。

心意気は素晴らしいのですが、この「水道哲学」の中にはいろいろな状態が封じ込まれています。
特に重いのは、水は同一であり、価格は一番安くなければならない、ことです。
そうですよね。A地点とB地点で、違う水が出たら大変ですし、水道代よりミネラルウォーターが安いと誰も水道を使わなくなるでしょう。
そう、これは1つの製品を、安価に供給し、市場を占有すると言う、理想のマーケティングでもあるのです。

これが崩れているのは皆様もご承知の通り。
例えば「テレビ」。ハイビジョン、50型の液晶テレビは、韓国、中国の方が安いです。
確かに画質などは、日本の方がベターですが、安いモノに手を伸ばすユーザーは、やはり安いものを買います。
要するに、製品数も増え、最安価を出すこともできなくなった現在、闇雲に水道哲学万歳と言うことはできません。

 
■今様水道哲学=人に寄り添う
今回のパナソニックは、普遍的な価値として、水道哲学の目的「暮らしを豊かにする」を据え置き、上流を替えたのです。
「いい品質&安価」から「感性価値を持つ製品」へ。
感性価値というのは、「使って喜べる」という意味です。

メディアでも、ビジネスのイロハである「価格」、「使用技術」などを盛んに論議します。そうでないと経済社会の今、何だか分からなくなりますので。

しかし、それを産業革命以降やり続けた人間の心はかなり疲弊しています。
次のステージ、品質&価格の単純理論を脱出した新しいステージへ行くべきでしょう。

こう言うと聞こえは良いのですが、感性価値と言うのは、人により異なります。
メーカーの感性価値=マス・ユーザーの感性価値、ではないのが、大きな違い。品質でもなければ、技術でもありません。

今回の標語が「Creative!」であるように、創意工夫を積み重ねることが必要です。

パナソニックは、これらのカテゴリーで感性家電を作ると並べた製品群。
執行役員 コンシューマーマーケティング ジャパン本部 本部長の河野明氏が説明。


 
■感心した家電の位置づけ
共働きでないと食べられない生活。昔、ロボットが工場などを動かすので、人は遊んで暮らしていけるとした未来予想図がありましたが、実際は共働きです。

夫婦で家事をシェア。
そうは言うものの、そう簡単ではありませんね。残業がない会社などありませんし、個人都合を優先させると睨まれたりします。

で、パナソニックの提案は「家事のシェアは家電と!」です。
AI、IoT化により、性能アップが見込まれる家電を、今までの「家事サポート」ではなく、「家事シェア」として使おうというものです。
「知能を持ったのなら、責任を持って頑張っても良いかなぁ」と言うことです。
この考え方、ちょっと素敵です。

 
■共働き 三種の神器
「3」というのは、いろいろなモノごとを語る時に使いやすく、広く使われます。
一例が、家電三種の神器。1950年代後半のお話です。「白黒テレビ」「洗濯機」「冷蔵庫」。
60年代後半が3C。ちょっとハイカラになります。「カラーテレビ」「クーラー(冷房)」「カー(クルマ)」。
平成の新三種の神器。「デジカメ」「DVDレコーダー」「薄型大型テレビ」。

そして、これにパナソニックは、共働き 三種の神器として「ロボット掃除機」「食洗機」「洗濯乾燥機」を提案してきました。実は、この3つ。「時短家電 三種の神器」と位置づけられていたのですが、それを直したものです。

 
■ロボット掃除機 新型「ルーロ」MC-RS800
第一印象は、「iRobotの最高峰「ルンバ 900シリーズ」とほぼ同等のスペックが、遂に出たか!隅の掃除での差が今まで通りなら、これ最強かも知れない。」という思いと「15万円は高い!」という2つの思いです。

パナソニック ロボット掃除機「ルーロ」MC-RS800
矢印がカメラセンサー部


「最強かも知れない」と思ったのは、今回新しく搭載された「カメラセンサー」によるSLAM技術で、部屋の特徴点を捉えて自己位置を認識し、走行軌跡をマッピングすることで部屋の間取りを学習するからです。これは、ルンバ900シリーズにも採用されている原理だからです。

ロボット掃除機は、セット後は勝手に掃除するので
より精度の高い人工知能が要求される。


どこまで詰められているのかは、分かりませんが・・・。
その上、ハウスダストセンサーなども搭載していますので、ゴミの残しも少なくなるはず。

パナソニックの十八番、「ハウスダストセンサー」。
眼に見えないくらい小さいゴミの見える化は、人が操作する時もプラス。


元々、隅に強いのがルーロの一つの特長でしたが、それも強化されています。

新型ルーロをひっくり返した所。
以前と違い、掻きだしブラシが2本一組になっている。


小手先で逃げずに、真摯に開発してきたことが伝わってきます。

 
その一方「高い」と思いました。ルンバはフラッグシップを、税込で10万円以下に抑えるよう値付けしています。
一人当たり、自分に必要とされるモノの限度額は、約5万円です。
それ以上になると急激に、売りが落ちます。
共働きは、それが2つなので、10万円です。それ以上になると「高い」と思いますね。

ルンバと同等性能であったとしたら、6万円差。
大掃除用には、キャニスターが一台追加で欲しいとしたら、買えてしまいます。

 
いずれにせよ、少なくとも平日の掃除を丸投げできるのはうれしい限り。
共働き家庭の場合、ロボット掃除機は購入検討に入れた方がイイと思いますし、ルーロの第一印象は、その時購入候補に入れても可笑しくないだろうと言うものでした。

⇒To be continued:食器洗い機、ドラム型洗濯乾燥機 編

 
商品のより詳しい情報は、パナソニックのホームページにてご確認ください。
http://panasonic.jp
 
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2017年8月30日

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