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シャープ、東芝の共通コンセプトは軽い、便利!2つの「コードレス キャニスター型掃除機」


世界各国が、ガソリン車をEVに切り替える宣言を始めた。
それと共に、蓄電池はガンガン軽いモノが開発されている。スマホ⇒クルマ⇒家電と蓄電池の使用範囲がドンドン増えているのだ。
この影響を一番受けているのは、掃除機。ダイソンは、スティック型掃除機をメインに販売するとの宣言をしました。
そしてシャープ、東芝は、コードレスのキャニスター型掃除機の発表を行いました。
■ダイソンはスティック型掃除機に注力
スティック型掃除機の需要は高まる一方です。
元々、棚の中に保管するのではなく、外に出しておく必要がありましたので、基本スタイリッシュ。コンセントを探さすに済むので早掛けが得意。そんなに広くもない日本の掃除には、かなりピッタリです。

現在、日本でのスティック型とキャニスター型の比率は、50%に近づいています。
また、そんな状況下の日本で、ダイソンのスティック型掃除機は50%近いシェアを占めます。

ダイソンは、強いブランドですが、この位強いエリアと言うのも珍しい。
当然、ダイソンは、宣言します。
「スティック型掃除機を重点的に販売します!」と。

そして今回投入されたのがミドルポジションの、V7 Fluffy。
名称 V8 Fluffy V7 Fluffy V6 Slim
ヘッド ソフトローラークリーナーヘッド ソフトローラークリーナーヘッド モーターヘッド
最長運転時間 40分 30分 20分
注)機種による差は、これ以外にもあります。

 
これによりVシリーズのラインナップが完成。分かりやすく、求めやすくなりました。

 
■聞いたような言葉のまとめ
さて、シャープと東芝の話をする前に、ちょっとカテゴリーを整理しておきます。
掃除機は聞いたような言葉のオンパレードですので、結構面倒臭いです。

まず、使い手による違いとして、人と自動の差があるとして『ロボット掃除機』。
ロボット掃除機は大きく3つに分けられ、「(床用)」「床拭き」「窓拭き」。()が付いているのは、それが元祖だったため、余り用いられないためです。

次は、形、もしくは使う時の状態から。『キャニスター型掃除機』『スティック型掃除機』『ハンディー掃除機』。
ゴミの取り方でも違います。『紙パック型』『サイクロン型』。
で、最後は電源。『(コード付き)』『コードレス型』。

最後は用途です。『ふとんクリーナー』『カークリーナー』。

途中で、()が付いているのは、それが元祖と書きましたが、クリーナーで一世を風靡したのは、『キャニスター型掃除機』。しかし、その王座が揺らいでいる今、わざわざ『キャニスター型』と宣言することが必要になりました。
ダイソンなどは典型的な例です。

 
■シャープのコードレス・サイクロン型キャニスター掃除機 / EC-AS500

小さい本体。黄色矢印の先がバッテリー。
抜き差しが非常に簡単。


まず思ったのは、「小さっ。」
204×390×230mm、1.8kgですからね。紙パック式キャニスター型掃除機が、タジタジと後ずさりするような重量です。
収納の雰囲気は、スティック型掃除機にホースが付いている感じ。
「いやー。」と思いました。

キャニスター型は基本電源コードでエネルギー供給。このため、特にサイクロン型では衰えない吸引力が魅力です。
その代わり、使用時は割と「鈍」とも言えます。ヘッド&ホース部分であちこちやっている分には、問題ないのですが、本体を引くとちょっと重かったり、その分、操作が乱雑になり、狭い処だとモノにぶつけたり、遠い所だと別のコンセントにつながなければなりません。

このためでしょうか?
ユーザーが感じている掃除時間は、非常に長いです。スティック型掃除機でバッテリーの一つの目安は20分なのですが、キャニスター型はケーブルありが前提なので、それよりも長い 30分が基本になります。
実はシャープのバッテリーはかなり小型。しかしバッテリー交換を前提として作られているため、剥き出しです。と言っても近しいのはビデオムービーでしょうね。

ほんの一寸だけ試させて頂きましたが、「軽い」。
軽すぎて足が地に着かないというとオーバーですが、非常に軽いです。
そう、このモデルの主題は「軽さ」。
これによる取扱いの楽さの追求です。

スクリュープレス。(黄色矢印先)


面白いのは、強力ごみ圧縮「スクリュープレス(ネコの舌)」
軽さ追求のため、当然ダストボックスも小さいですからね。圧縮すれば、ショート、ショートでゴミを捨てることも要らなくなります。

中々のアイディアです。

 
■東芝のコードレス・サイクロン型キャニスター掃除機 / VC-NX
さて、シャープの2日後、美的集団下になり、意気軒昂な東芝も、同じコンセプトでコードレス・サイクロン型キャニスター掃除機 / VC-NXを発表しました。

左)VC-NX(標準モデル、充電台付き)、右)VC-NXS1(ダストステーション付き)


シャープとの違いは、本体の形と手元にかかる重さです。
実は、このコードレス・キャニスター掃除機のアイディアがでたのは、初めてではありません。
しかし、軽くするには、バッテリーが小型、軽量、大容量、モーターが小型、軽量、大出力になることが必要です。重い本体の場合、コードレスの意味がなくなる場合も多々あります。
そのためでしょうね。本体「一新」です。丸っこい姿はダブルフェイス。表裏どちらが上になっても問題がないという形です。

裏表、どちらで使っても問題のないダブルフェイスデザインのため、
裏表ともに車輪がある。(黄色矢印先)


例えて言うと、シャープのEC-AS500が、スターウォーズの超有名ドロイド:R2-D2なら、東芝のVC-NXは、エピソード7『フォースの覚醒』にでてくるBB-8のようです。なかなか雰囲気が面白いですね。

新型モーターでパワーもかなりのモノ。標準でも、よく吸い込みます。
継続時間:60分。シャープの倍です。ただしバッテリーがその分重い。本体重量:2.8kg。持つと一寸「ズシッ」ときます。
ただ、最近の東芝はもっと時、手に掛かる重さを軽くすることに注力しており、手元荷重は軽く約520g。

手元荷重が軽いので、高い所もラクラク。


 
■「軽く」「使いやすい」がトレンドですが・・・
今、ダイソン、シャープ、東芝の例を挙げましたが、コンセプトは変わりません。
「使いやすさ」です。動かす家電ですので、でてくるのが「軽さ」。
そのアプローチは、いろいろあります。
単純に言うと、言葉で紹介した言葉の組み合わせた数だけあるのです。

今、掃除機は、いろいろな技術が発達し、拮抗しています。
よく「吸引力ならサイクロン型」と言う人がいますが、「紙パック型」もよくなりました。また、サイクロン型が保証しているのは「吸引力が変わらない(変わりにくい)」ということで、「吸引力が強い」と言うことではありません。

掃除機の選び方としては、まず、自分の掃除の仕方を考えてください。
その中からカテゴリーを選択、そして実機に触ってみるのがイイです。

後、付け加えるなら、2015年以降に発売された掃除機を選ぶことです。
よく聞かれるのが、ネット販売で、有名ブランドのスティック型掃除機を安く売っているのですが、お買い得かというものです。
多くの場合は、2013年位の発売、ひどいモノになると2011年と言うのもありました。
スティック型掃除機が、キャニスターと遜色ないレベルになったのは、2015年が基本。(2011年製のバッテリーなどは、容量もそれなりなことがお分かり頂けると思います)
その前はいろいろなモノがプア。ネットのユーザーコメントなどは、その製品の全盛期、つまり店頭の真ん中で販売されたモノが多いです。となると多くの場合は、「いいね!」が一杯付くわけです。
価格.comの検索に、掃除機の型番を入れて発売日時を確認されること、またユーザーコメントはできる限り、新しい月日のモノを使うことです。

掃除機は、毎年の様にトレンドが変わります。
お買いになる時は、なるべく新しいモノをお買い求められることをお勧めします。

 
商品のより詳しい情報は、各メーカーのホームページにてご確認ください。
ダイソン:https://www.dyson.co.jp シャープ:http://www.sharp.co.jp/souji/ 東  芝:https://www.toshiba-lifestyle.co.jp/living/
 
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2017年8月6日

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