レポート

自家製アイスのお値段は?
ハイアールのアイスクリームメーカー『Ice Deli』のお得度は?


ハイアール社のアイスクリームメーカー『Ice Deli』。
先行テスト販売があったとは言え、正式に発表されたのは、今年5月。
テストした結果、誰でも、かなり使える家電ということで、いろいろな所でレポートをしています。
しかし、その中で必ず書いているのが「必ずしも、アイスクリームが安く出来るわけではない」という一文。その理由を詳しく書いておきます。
■西洋菓子は、「牛乳」「卵」「砂糖」からなる
「お菓子」という分野があります。
作る人は「パティシエ」。今、小学生でもなりたい職業に入れる子どもがいる位の人気職です。
私も、色々してみる口で、プリンが好きですので、これは自作します。
基本材料は、「牛乳」「卵」「砂糖」。

実は、アイスクリームもそうです。
(生クリームは、牛乳の一形態をします。)
これに「小麦粉」が加わると、クッキーに、ケーキができます。
要するに、西洋菓子は「牛乳」「卵」「砂糖」を色々な状態、形態で楽しむということです。

バニラアイスの材料。生クリーム、バニラエッセンス以外は、通常冷蔵庫にある。
しかし、卵を3個も投入となると、「想定外」と言う言葉が浮かびそう。


西洋で常食されるチーズは、牛乳他、乳の発酵品ですので、西洋はある種「ミルク文化」と言ってイイかも知れません。

日本では、牛乳は、国民の健康をアップさせるために半ば強制的に飲ませることで普及しました。
甘いお菓子は当初「甘過ぎる」などの批判がありながらも、拡がって行きましたが、牛乳及び乳製品は、この様な手段でも講じないと普及しなかったと思います。
西洋化が進んだとは言え、この違いは大きいです。

 
■乳製品が生活に溶け込んでいない日本の酪農
海外に行くと、朝食は乳製品のオンパレード。
牛乳に、バター、チーズ、ヨーグルト。一食分にしては多いと思える程の種類が並んでいます。

日本と違いますね。
しかし売り場は、違う感じ。日本のスーパーの牛乳は多彩。成分無調整から始まり、いろいろな牛乳が並びます。
逆に、牛乳を加工したものは、少なく、正直高いです。
乳加工品の豊富さから言うと、日本はまだまだと言うこともできます。

食洗機、洗濯機、そしてオーブンで有名なドイツの高級家電メーカー ミーレ社の一番最初の製品は、牛乳の『遠心分離機』だったそうです。
当時は、ドイツ国内でも30社以上のあったそうです。この激戦区を生き抜いて来た訳ですから、ミーレの技術は当初からかなり高かったことがわかる・・・

脱線しました。
一社の売り上げが大きくない時代(ミーレは1899年創業)としても、いろいろなところで、牛乳加工が行われてきたことがわかります。
それ位、多彩な乳製品を必要としたわけです。

今、日本の農場で、牛乳を加工するとなると、新しいビジネスという感じですが、西洋では「納屋にじいさんの時代に使っていた道具があるので、それでまず試してみろ!」となるのではないでしょうか?
こうなると、ブランド品はいやでも質を高めなければなりません。
コミケも含め、マンガ家の卵が多い日本の漫画雑誌は、良くも悪くもかなりの競争力を持ちます。
西欧での乳製品(「村の名物はチーズです。」という所が、どれ程あることか!)は、そんな感じです。

ところが日本はそうではないですからね。ビジネス的に追求します。ノウハウ開発にもお金が掛かります。
どうしても高いです。

 
■材料費
付属しているバニラアイスのレシピは次の通りです。

卵黄       3個
牛乳       100ml
生クリーム    200ml
グラニュー糖   大さじ4杯
バニラエッセンス 数滴

これを、近所のスーパーで用意すると、

卵黄       約60円
牛乳       約20円
生クリーム    約300円(36%品)、約400円(45%品)
グラニュー糖   約5円
バニラエッセンスは計算できません。

総計:約385円、消費税込みだと、416円。
約300mlの材料は、空気を含み膨れます。この場合は約600ml。
カップアイスは、200mlが基本ですので、約140円。

アイスクリームの材料をセットしたところ。とろとろの液体です。


撹拌により空気を含み、このように膨れる。
この空気の入れ方、均一度で、アイスの面白み「食感」が決まってくる。


 
■カップアイスの内訳
平均120円で売られているカップアイスですが、材料費、加工費以外に、次のものが入ります。
包装費、輸送費、保管費、宣伝費。特に包装費は個々に掛かりますので、増産しようが、どうしようが変わりません。
こうなると、材料費はかなり押さえてあることが分かります。

材料が少ないと、その材料の持ち味が十分にでない場合があります。
しかしメーカー品は、言い訳が通用しません。それは家電でも、食品でも同じです。ユーザーからのクレームがあったら大変ですからね。

大半は化学物質。香りが足らないと香料などをいれます、量が足らないと増量剤などです。
ただし、味覚、食感は、十分に素材を使ったモノには劣ります。

 
では、高いアイスクリームはどうか?
イイ素材を粉炭に使ったモノです。通常のカップアイスに対し倍額に近い価格です。
価格差は、イイ素材を使うこと他に使われます。

 
■さて味は?
ハイアールのアイスクリームメーカー「Ice Deli」で作ったアイスは、どのレベルなのか?
材料費が十分掛けられていることからも、想像付くと思いますが、滑らか&濃厚。
カップ当たり、300円で売れそうな味です。

高級アイスほど特徴ある味ではありません。
材料の素の味がスッと出ている感じ。シンプルで、飽きないほど良い甘さと、美味しさ。
また食感の滑らかさ、均一さは素晴らしい。

簡単な自作アイスですが、かなりスゴいアイスができます。

 
■「でも面倒臭い」という人に
西洋では必須になって、日本ではあまり必要とされない調理家電の代表に、『ブレンダー』があります。

西洋の場合、主食は「小麦」。小麦は一端粉にして、捏ねなければなりません。
こんな時、ブレンダーは大活躍。

お菓子でも同じですね。
混ぜる、捏ねるが、基本。
バニラアイスの材料を混ぜるのは、私から見るとそんなには大変ではないのですが、それでも「大変」という人は多いですね。

今、日本の家電は、時短というより、「材料を並べておけば、後は任せて」が主流です。
味は、塩コショウで簡単に付けておき、それにソースなどを加えるという方法。楽ですが、こんな方法では余り美味しくありません。やはり料理は一手間余分で味が変わるのです。

しかし、アイスクリームは、お店で約120円で手に入るシロモノ。材料費が掛かるなら、材料を入れただけで何とかならないのかと言うわけです。

私は「面倒」と言ったに「それはぁさぁ・・・。」と言いかけて考えました。
これはあって然るべき意見と捕らえ、考えて見ました。

 
■シャーベットなら安く、楽に出来るぞ!
冒頭に書いたように、アイスクリームは、基本「牛乳」「卵」「生クリーム」「グラニュー糖」これだけを均一化するためには、混ぜる。つまりアイスクリーム系を楽に作るのはかなり難しいことが分かります。

で、思いついたのがシャーベット。
フルーツジュースを、そのままシャーベットにするわけです。

やってみると、ドンピシャ。
見事なシャーベットになりました。

ただし、冷やすので、甘味は感じにくくなります。一番最初に作ったのはオレンジジュース。酸味は温度の影響を受けにくいですから、ジュースで飲んだ時と違い、酸っぱいシャーベットになりました。
逆にイイ感じなのは、りんごジュース。りんごは本当に甘い果実ですから、それが抑制されていい感じになります。

りんごジュース:300mlで、コーン4つ分のシャーベット。
りんごなので甘さもタップリ。


さてお値段です。
スーパーで買うと、250mlで、89円。これで500ml。2カップ分。1カップ:45円。
こちらはぶっちぎりで安いです。

 
■アイスもシャーベットもなくても生活できるが・・・
アイスもシャーベットもなくても生活できます。
無くても人生成り立ちます。
しかし、それではつまらない。

ミニマムが良いように言われることもありますが、幾つかはストレスを逃がすためにも残して置くべきかなと思います。
そんな時、ハイアールのアイスクリームメーカー「Ice Deli」頼りになります。

アイスクリームを作るのに使用した、ハイアールのアイスクリームメーカー『Ice Deli』。
冷蔵庫を使わないため、とっても便利。市場価格は、15,000円以下の場合が多い。


いろいろな見方がありますが、これ私にとってかなり使える家電。
コストパフォーマンスを考えるとお得な家電と言えます。

 
商品のより詳しい情報は、ハイアールのホームページにてご確認ください。
http://www.haierjapan.com/icedeli/
 
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2017年7月31日

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